日本で最初に禅号を受けた大覚禅師・蘭渓道隆の語録に「深山幽谷の面々は春に廻る」がある。幽谷山回春院は、この言葉に因んで名付けられた。回春院の開山は仏覚禅師。

彼は信濃出身で、蘭渓道隆に学び、建長寺21世住持となる。そして、退院し山腹に回春庵を結ぶ。

回春庵を基地として多くの禅籍中国古文学書を出版し、円覚寺の続燈庵と共に関東での出版事業の中心でもあった。

この寺の本尊は文殊菩薩というのも、そんな知的な事業と関係があるのだろう。

上:延宝年間(1673〜1681年)の古地図、
下:現在の回春庵の跡地(植林された杉林の向こうにやぐらがある

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回春院の住職と共に、われわれ<大覚池の再生復興を考える会>のメンバーが、次ページからの資料「回春院、幽谷谷戸・ため池地区再生保存のあり方について」を作った。


回春院は、そのすばらしい環境の中で、さまざまな文化活動の催行が期待されている。既に定期的に俳句会も行われている。また、音楽会や池花展なども既に企画されている。参加者の許可を頂いて、その様子の写真や作品を載せてみよう。

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回春院の俳句

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