2日目(1029日)

澄清湖は高雄市民の憩いの、そして自慢の公園とか、広大な池と森を巡る散策路があり、中国風の建物が散在している。四季折々の花が咲き、有料とは言え、多くの市民や観光客に人気が高いようだ。中華風な塔に登れば、遠く街並みが湖の向こうにぼんやり見える。また、ゴルフ場もすぐそばで、リゾート風な公園なのだ。

これにて、高雄観光を終えて、再び台湾島の西側を走る新幹線で台北へ戻り、次に在来線の特急に乗り換え、島の東側を南下して2時間かけて花蓮へ向かう。台北からは熟年姉妹が一緒になった。 台風22号がここ台湾を逸れて日本に向かった。旅には結構だが、日本の状況が大いに気になる。
 

台湾島の東の美しい海岸線が車窓にいつまでも続く。西側と比べて農業が主体の穏やかな農村も走り、飽きることが無い。

花蓮駅には迎えの車が手配されていて、その足で夕暮れの「阿美族文化村」へ向かう。そこにはサーカスの様な広いテントがあり、着飾った原住民のアミ族の唄やダンスで、その風俗を紹介する。30分ほどだったが、演出も宜しく楽しんだ。これが台湾の伝統文化なのだ。かつて見たカッパドキアのベリーダンスや四川省のチベット族のショウなどもそうだが、パフォーマンスでのその土地の紹介は楽しい。

アミ族は母系社会と言われる。家業や財産は長女が引き継ぎ、姓も母方の姓が継がれる。台湾の原住民の中では人口が最も多く、また、日本との関係も親しい。戦時中は高砂義勇隊が編成された。戦後はお馴染みのプロ野球選手の郭源治や陽岱鋼などもアミ族と言う。(花蓮泊)

台湾島の東の美しい海岸線

秋なれど塔の下よりしぐれ  

  台風は逸れるも海も気も騒ぐ  

野分逸れ高砂族の竹ダンス

「阿美族文化村」のフィナーレ」

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澄清湖