台湾急ぎ旅<20171028日〜1031日>

<はじめに>

当初に予定を立てていたキューバ観光が旅行社の都合でキャンセルされ、折角に空けた日程を台湾旅行に当てた。台湾は1990年代に仕事で少しだけ訪ねただけなので、何かの発見も期待できる。

4日間の雑駁な印象としては、日本と変わらぬ風景と人と町だった。島国ののんびりとした雰囲気の中に、中華民国のアイデンティティと台湾のアイデンティティが交錯している様な感じだった。

羽田発710分のチャイナエアーで現地時間10時には台北は松山空港に入り、簡単な手続きがあって入国した。台湾と日本の時差は1時間ある。

空港から台北駅へタクシーで移動し、旅行社の現地係員から新幹線のチケットを貰う。旅行代金には航空券は勿論、宿泊代、現地での電車代、一部食事代も含まれる半パック旅行で、煩わしい手間が省かれているものを選んだ。

近代的な台北駅には、日本の都市駅と同じように、食堂やお土産屋や駅弁売り場も立ち並ぶ。発車までの時間を使って、駅をブラブラしながら、車内での昼食用に肉マンをセブンイレブンで買って、日本から輸入した新幹線車両に乗り込んだ。

台湾新幹線は2007年の開業で車両は日本から、システムは欧州からの混合技術で、これは国民党と民進党絡みによるとか、技術の優劣ではないようだ。

高雄の左営駅までの約2時間の新幹線の車窓からは、日本と殆ど変わらない町や田園風景が広がって、隣の国の違いの無さに少しがっかりする。町の姿は東海道新幹線の景観を比べれてもその違いが分からないのではないかと思う。それでも南国らしく、バナナ畑や三毛作の水田、川には水牛などが見える。

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1日目(1028日)―@

 出発便が早朝なので、羽田空港近くの大鳥居駅のビジネスホテルで前泊し、序に、近くの羽田神社を訪ねて旅の安全祈願をした。この神社は約800年前に羽田浦の水軍だった行方与次郎が牛頭天王を祀ったと記されている。江戸時代には将軍、徳川家定が天然痘の平癒祈願に参詣し、治癒した故事もある。今の氏子は羽田一帯で、航空会社も正月には参詣するそうだ。神社の裏には富士塚がある。大田区唯一のこの羽田富士(塚)は明治初年に造られた。

駅弁にでんと煮たまご秋高し      十月や三毛作の代田掻き

台湾新幹線      台北駅