6日目(1010日)

部屋から明るいインド洋が見え気持ちの良い朝を迎えた。ヒッカドワはヨーロッパ人に人気のリゾート地で様々なマリンスポーツが体験できるらしい。ホテルは開放的な造りで、海風が抜けて実に心地よい。ここは豊かな珊瑚礁が発達していたが、4年前のスマトラ沖地震による大津波で珊瑚は壊滅的な被害を受けた。

 近くの伝統漁法のストルト・フィッシングを見る。半分は観光用に行っているのだろうが、浅瀬に棒を立てて、その上に座って釣りをする方法で、些かユーモアのある漁法で楽しい。釣れることは無かったが、漁師の一人に「子安貝が採れるか?」と尋ねた処、漁師小屋へ連れられて、いくつかの子安貝を見せてくれた。ひとつだけ目新しい子安貝があったので、買う意思をみせたが、タダでくれた。

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南国や案山子が海へ竿を振る       植民地の紋章しるき大西日


  子の手前蛇とふざける観光客       半裸なる仏の国の仏師かな


列強の攻防ゴアの町暑し          舟遊びマングローブのジャングルへ


          踵へとどっとキスする熱帯魚        


素足ゆく津波潰せし珊瑚礁         夕焼けや赤い波寄す椰子の浜

<←仏像彫師>
<フィッシュセラピーと川の祠、下はインド洋の日没>

 午後はマードゥ川のクルーズ・サファリへ行く。救命胴衣を付けてワニや蛇など期待したが、マングローブの林の中に蟹を、川に張り出した樹に野生の猿を見つけただけだった。途中、生け簀に足を入れてのフィッシュセラピーは愉快な体験で、また、とシナモンの島での女性による生活品の制作デモもあった。

 ホテルには早めに戻り、夕暮のビーチを楽しんだ。

<ゴールの景:@洋風なモスク A要塞 B蛇使いと観光客 C東インド会社の社章>

その後にポルトガル人によって造られた要塞都市ゴールへ入る。14世紀頃にはアラビア商人の貿易地として栄えた。1589年にはポルトガル人が最初の砦をこのインド洋に突き出た小さな半島に築いた。

 これが、街の原型となり、イギリス植民地時代には更に強固な城塞都市となった。城塞を歩いた後は、昔の雰囲気を残している街を散策したり、古き植民地風なオランダ教会の中へ入ったりした。ここも大津波の被害を受け、「あのゴール駅辺りまで津波が襲った」とガイドの説明があった。