第七日目は峨眉山観光。成都から138キロをバスで移動する。
ここも世界遺産に登録されている。この山麓は後漢時代から宗教建造物が建てられ、唐の時代には次第に道教から仏教寺院の創建が増えた。清朝以降は廃れたらしいが、現在は数十の仏閣が修復されている。
先ずは麓の報国寺の見学。明時代の創建で、18世紀初めにこの地へ移された。仏教の普賢菩薩や道教、儒教も賢人が祀られている。境内には多くの信者が同じ半被の様な衣装でご詠歌を唱えているのが見えた。
その後、バスで峨眉山に入り、豊かな植生で緑が多い山道を登る。瓦礫の多い九寨溝などの四川省の北とは異なる気候。
雲洞坪からロープウェーで一気に霧が立ち込める標高3058mの山頂へ行く。
山頂は金頂と云われる。その名に相応しく、きんぴかの仏閣や巨象に乗った普賢菩薩など新たに建てられた仏教建造物で占められている。晴れた日には遠望が出来て、また、建物が金色に耀き、正に金頂になるのだろう。
しかし、そんな快晴に恵まれる事は少ないらしい。この日も霧が常に流れる中にあって、近くに建物ですら、ぼんやりとしか見えなかった。
この峨眉山は標高差の大きさと湿潤な気候の影響で多くの動植物が見られる。特に蝶の種類は多い。中でもここだけに棲息する枯葉蝶の稀種もある。
この日は峨眉山大酒店に宿泊。近くを散策する時間もあった。町は美しく、信仰の地として観光客を集めている感がする。





ご詠歌の籠もる堂内夏微光
霧襖開き騎象の金菩薩
雲海の中に菩薩と吾のいる
今回の旅行で、PHSのワイヤレス・ローカル・ループが数多く利用されているのを目撃した。
各戸に電線で繋げる代わりに無線で電話の普及が図られている。この普及のために20回近く中国各地でセミナーを開いたことが懐かしく思い出された。
統計によれば、この時点で1億近い回線が利用されている。峨眉山で泊まったホテルの屋上にもアンテナが設置されていた。

屋上に無線アンテナ峪青葉
峨眉山(金頂)にて
山頂の普賢菩薩
枯れ葉蝶の標本
ホテル従業員の朝礼と無線アンテナ