四日目は黄龍観光。

九寨溝とは130キロ離れている。途中の土産屋でのトイレ休憩。四川省は鉱物資源が豊かなので、この店では翡翠と猫目石を売り込んでいた。その売り場で、チベット天珠の原石を初めて見た。幸運を呼ぶ霊石として首飾りなどに使われる。天然石としては紋様が素朴でしかも幾何学的。

登り口の麓からはロープウェーで一気に登る。そこから一時間ほど整備された平坦な木道を歩いて、黄龍の最高地の五彩池(3550m)を目指す。
それは、黄龍寺の裏手にあって、見事な水をたたえた池が待っていた。棚田状の池のそれぞれが色を違えて満々としている。木道で回遊するが、どの写真スポットも、日中の観光客で順番待ち。これでも週末よりは少ないらしい。ピークの5月と10月の中国の黄金週間では日本の初詣なみの大混雑らしい。

五彩池から石灰岩からなる3000の池を見ながらの下山のつもりが、残念ながら、殆どの池や滝には水が無い。岩の形から、池や滝を想像しながら、下りを急ぐ。

温暖化などの影響もあって、世界遺産の登録時から姿は変わっているらしい。

幾つも峠を越えて黄龍へ向かう。晴れたり、霧が出たり、山の天気は変わりやすい。

途中の標高4007mと記した石碑とラマ教のタルチョの靡く峠を通過する。濃霧のために周りの山々は一切見えなかった。

この日の宿泊は松潘。チベット料理とか、緑の煮野菜を主にして、ヤクの肉もある。固かった印象しか残らない。


水色のそれぞれ夏の五彩池

真清水の失せしカルスト台地かな

黄龍の鱗乾くや罌栗の花

敦盛草見てより酸素ボンベ吸う

黄龍へ桟道平ら未だ余花

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チベット天珠

標高4007mの峠のラマ教タルチョの飾り

五彩池

黄龍寺

敦盛草

桜が咲いていた

玉翠彩池には水があった

水の無い滝

罌栗の花