三日目は一日中の九寨溝観光。
渓谷に沿ってチベット族が九つの山寨に分かれて暮らす事から、九寨溝と呼ばれる。
標高2000mから3100mまでの原生林の山塊に大小100あまりの湖沼や滝がある。一度地下に滲み込んだヒマラヤやチベットなどの雪解け水がここで湧き出す。その浄化だけでなく、地質の石灰岩に根を張った草木も浄化作用を果たして清水を生んでいるとの事。
先ず入口で入門手続きをする。パスポートも必要。ゲートを入ってハイブリッド仕様のバスで見所を移動する。
好天にもなって、最高位の長海を含めて、五彩池、熊猫海、五花海、鏡湖、珍珠灘、珍珠瀑布、樹正群海などを大いに楽しむ。
中国の濁った水のイメージはここでは全くない。1992年の世界遺産に登録され、多くの観光客を迎える中での、この環境の維持と保護を期待したい。
チベット族の「寨」のひとつを訪ねる。少しく観光化されてはいるが、色彩豊かなタルチョの幟が入口にあり、坂の両側を店が出ている。奥の最も高い場所にラマ寺がある。チベット文化を醸し出す。
夕食後にチベット族舞踊を宿泊ホテル内で見る。民族衣装などもあったが、中国人向けのプログラムが殆どで言葉が不明でいささか興醒め。
滴りて九寨溝の水の彩
湧き流れ落ちて虹立つとこしなえ
若葉映え湖面標高一万尺
真清水に倒木蒼しその影も
さつき咲く根元たばしる水軽し
鱗なき珍魚はぐくむ泉かな
広々と遊びに徹す夏の鴨
瀬を速む水の白さや新樹光
雪渓の峰は数多ぞみな無名
長海(標高3100m)↑
鏡海↓
箭竹海↑
五花海↓
珍珠瀑布↓
諾日朗瀑布↑
展けゆくお花畑を水奔る
滝風を浴ぶチベットの五色旗
川床に似し九寨溝の横水車
ゆか
チベット族の寨
民族舞踊
誘われてチベット族の輪に踊る
さるおがせ薄き酸素の風に揺れ