四川省の世界遺産(2007年5月26日 − 6月2日)
高校の同窓生3人でパックツアーに申し込む。2人は家妻も一緒で5人して九寨溝など四川省の世界遺産へ行く。奥地で高地にもかかわらず、このパックツアーは参加人数27名の団体となった。本当は55名であったのを、2組に分けての並行移動。他社のツアーも重なり、九寨溝の人気の高さに驚く。
早朝7:00に成田空港の集合とあって、何組も前泊したらしいが、我々は、この三月から運行された、藤沢5時発の成田直行バスで辛うじて間に合った。中国航空を使って、上海経由で四川省の成都へ4時に到着。上海も成都も空港は新しく、玄関口の充実を見る。
四川省は日本の1.2倍の面積と人口の1億を越える。成都は人口一千万以上の大都会。ホテルまでのバスからは、若い人たちの活気を感じる。広い街路は車道と歩道の間に二輪車専用道もある。
夕食は陳麻婆豆腐店。世界の麻婆豆腐元祖とか・・。円卓に次々置かれる殆どが非常に辛い。今後の四川の食事が思いやられると心配したが、以降はそれ程でもなかった。ホテル横の店でペットボトルの水を買う。枇杷や楊梅の路上売りが楽しい。
寧波へ日本語巧みな帰省母子
にんぽう
路地売りの枇杷味見する宵明り
翌朝は7時過ぎに出発して、425キロの行程をバス12時間で九寨溝へ向かう。長時間のバスなので、ドライバーは二人。ツアー客以外では、日本からの添乗員と現地ガイドも含め四人。
成都郊外の広大な工業開発区が目に入る。最新の企業のビルと高層住宅などが立ち並び、急速な経済発展を感じる。高速道路を1時間程で過ぎると青田が広がり、農業の豊かさが見えてくる。
田園風景から岷江に沿って険しい四川の峪へ入る。河の下流は長江へ注ぐ。
セメント工場、水力発電、なども川沿いに見える。新道は工事中で、峪を縫う細い旧道は時に片側通行もあって、渋滞も激しい。
羌族の村を少し散策する。ツアー会社が予めセットしたのだろう。
強固な石の民家と興味を持って集まる子供らの笑顔が印象的だった。貧しいらしいが、衛星アンテナが殆どの家に見える。
トイレ休憩も兼ねた景勝地の畳渓海子では、真っ白なヤクが飾りを着けて、観光客と一緒に10元で写真を撮ることができる(写真↓)。土産屋も殆どがチベット・羌族だ。ここのトイレが最も遅れていて、しかも、有料(5角)だった。
次に古い交易地の松潘に少しだけ止まる。城壁の中には歴史を感じる街並みが見えるが、僅かな時間で少しだけ見て先へ進む。標高は2200mで涼しい。
7時頃に九寨溝のホテルに到着。
この辺りから少数民族のチベット・羌族の多く住む高地。
長江の
支流も大河
つばくらめ
床下の有機養豚風薫る
アカシアの花咲く峪の養蜂家
屹立の巖を割り立つ新樹かな
夏草の斜面動かぬヤクの群れ
夏暗きニーハオトイレへ五角です
夕食は羌族の料理。豆腐、葉野菜など、草魚の姿煮も出る。
成都市内
岷江に沿って九寨溝へ向かう
羌族の村の子供:少数民族は一人っ子政策を外れている。みんな明るい
松潘の門