3日目(モスクワ→ウラジミール⇔スーズダリ:ウラジミール泊)−2
昼食後、スーズダリへ行く。ここは11世紀に年代記に登場し、この地域の公国の首都にもなった。15世紀のモスクワ公国の一部になり、17〜18世紀には多くの教会が建設され、その町並みはこの頃からほとんど変っていないという。
ここは町そのものが世界遺産に指定されている。スーズダリ発祥の地、11世紀に造られた土塁が今も残り、クレムリン(要塞)の黄金の門を抜ければ、スパソ・エフフィミエフ修道院・ラヂェストヴェンスキー聖堂・薬草園など、それほどの観光客もなく良い雰囲気を保っていた。
丁度、午後4時の鐘がなる。鐘はソ連時代に外されたが、ようやくこの鐘楼には10個ほどの鐘が付いた。
ここではサイズの異なる鐘の内側の分銅を操りながら高低音を出す。
正装した男が10米ほどの鐘楼に登って、一人でベル音楽を奏でていた。
また、修道院ではダークダックスに似た男性コーラスが催される。教会の修復費用を捻出する寄付へのボランティアの人達なのだろう。
クレムリンの外を歩く。時代劇の映画撮影もあった。カーメンカ川辺りを牧童達が牛や山羊を守っている。クレムリンを振り返れば、教会がすばらしい景観を見せる。
切り株に座る牧童秋夕焼け
間引き菜や修道院の厨窓
澄みわたる聖歌イコンの修道院
スズダリの鐘爽やかに蘇る
秋うらら世界遺産に放ち犬
土産には新酒ですかと蜂蜜酒
教会へ浮き草紅葉の木橋かな
<スーズダリの土塁の外>
<↑鐘楼での四時の鐘>
<↑スパソ・エフフィミエフ修道院の壁画「最後の晩餐」>
<↑スパソ・エフフィミエフ修道院>
<カーメンカ川とクレムリン>
<名物、蜂蜜酒売り>