3日目(モスクワ→ウラジミール⇔スーズダリ:ウラジミール泊)−1

モスクワ北東にロシアの古都群が「黄金の環」と称せられてある。そのいくつかを訪ねるべく、モスクワから170Km離れるウラジミールへ向かう。
ここは12世紀初頭にルーシ王朝の要塞として築かれ、その後、キエフから首都がこの地に移された。しかし、1238年にモンゴルのバトゥ・ハーンによって破壊される。以降、ロシアの支配権はモスクワへ移る。

世界遺産に指定されている「黄金の門」はかっての城壁の外門のひとつとして、土塁と共に、そのまま往時の姿を留めている。(←写真)

また、かつては全ロシアの大聖堂だったウスペンスキー大聖堂が丘に聳えている。
聖堂内はフレスコ画が天井と壁一面に描かれている。(写真左下)

最後の審判・秋ダリア堕つ

モンゴルの攻めし土塁や
          ななかまど

いびつりんご売れて
        十字を切る老婆

浮き彫りがすばらしい白亜のドミトリエフスキー聖堂なども観て、昼食のため、この日の宿泊ホテルに入る。
食堂に入る際、昔風に、ウエター達からパンと塩とウォッカを供せられて出迎えられる。一寸した演出でうれしい。
因みに昼食は、サラダ、野菜スープ、チキングリル、ブリヌイ(ロシア風クレープ)。全般に云える事だが、ロシアの昼食は決して軽食でない。そして、美味しい。

冬近し顔なきイコンの額売られ

秋日濃し白壁に浮くダビデ王


「その後のサファリ」のTOPへ

HOMEへ

next

back