4日目(2月12日)

晴れである。イズミルを発って、エフェスへ入り、アルテミス神殿跡へ。アテネのパルテノン神殿の二倍の大きさだったが、今は、一本の石柱が復元されているだけ。ゴート人の破壊があって、キリスト教会の建材として流用され、更に、川が運んでくる土砂のため完全に埋まってしまい,長らく存在は忘れられていた。19世紀に地下7mより発掘された。古代七不思議のひとつである。短時間の停止なので、ロマンに浸る暇もない。

古草や大神殿は礎石だけ

アルテミスの神殿跡

次に、革製品の店にバスを乗り付けて、買い物ツアー。羊は世界有数の飼育なので、この革製品の服飾が売り物。コートやジャケットを着たモデルのファッションショーが始まった。「製品はイタリアなどへも輸出されているので、品質もデザインもよろしい」と日本語でのショウの司会者が説明していた。チャイを頂きながらのショーの鑑賞後は次の店舗へ案内される。ここにも日本語堪能なセールスが客に対してマンツーマンで説明したり、試着させたりしている。一時間は費やし、何人かは買ったようだが、日本のバブル時代からは売上げは落ちているとの事らしい。

この手の旅行業者と土産販売のタイアップは、行過ぎると、客の反発を招くこともあるだろうが、飛び込みの買い物より、信用面では優れているのだろう。

昼食後にエフェスの遺跡を廻る。古くはイオニア人が築き、エーゲ海文明の一翼も担い更に発展し、そして、20万人以上が住んでいた古代ギリシャ、ローマ時代の都市が発掘されている。すばらしい英知と芸術と豊かな生活が見える。公衆浴場、広場(アゴラ)、神殿、図書館、シーザーも歩いたモザイクの通り、娼館、公衆トイレ、2万5000人収容の大劇場などの古代の都市機能がここには凝縮されて見ることが出来た。時間と空間のロマンを感じた、今回の旅のハイライトであった。

風光る図書館のある古代都市

春泥と羅馬の水道管を踏む

娼館へ石にしるべや春一番

ハドリアヌス神殿

25000人収容の劇場

ケルスス図書館↓


宿泊地はエーゲ海に面した保養地ボルドムで、日暮れ前に到着。ロドス島やコス島にも近い。

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シーザーの道はモザイク風光る

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