昼食後は「郵便配達夫シュヴァルの理想宮」へ行く。(右の写真)
郵便配達夫ジュヴァルは29年間働き、その後、定年退職した普通の人。彼が1879年から、毎日、石を一つずつ積み上げてこの奇妙な建造物を作り始める。そして、1912年に完成した。長さ26m、幅14m、高さ8−10mの建物で、ガウディーの建造物のような形をしている。案の定、出口には、そのガウディーと比較される説明もあったが、ユニークな物であった。1969年にアンドレ・マルローにより指定建造物となって、今では訪れる観光客も絶えない。彼はこだわるフランス人の一人かもしれない。

帰宅して、隣のご両親へ挨拶に行く。85歳とは思えない元気な父上と、母上は英語も良く話されていた。父上ご自身で階段を下りて我々を案内してくれた、その本宅の地下のワイン倉庫には年代物の壜が棚に並んでいた。少し前までは自家製もあったのか、コルクの栓も転がっていた。

しばらく歓談して、Bさん宅へ戻って、Bさんの仕事場を見せてもらう。鋳物を使った置物を作るのも仕事なのか、趣味なのか、大掛かりな仕掛けがあって、抽象的な作品が並んでいた。晩餐はBさんの親戚も入って、屋外でのバーベキューである。夜空の星を見ながらの最高の愉快さであった。フランスの肉は脂身は少ないが、しっかりとした味で美味い。

甚平着るムッシュ柔道一直線


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貴腐を知る地場のワインと黴チーズ

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