初日

 このツアーのタイトルは「ゴールデンルート、ペルー世界遺産9日間」とあるが、この間の3日間は移動に当てられる。成田発から米国西海岸のロス・アンジェルスまで、追風で10時間、乗り換えてチリ航空機でペルーの首都リマまで8時間の純飛行時間。実に長い忍耐である。

ツアー客は22名プラス添乗員で23名。平均年齢53歳と添乗員の説明。先ずは問題なく全員トラブルもなく旅行は完遂できたことは何よりであった。

リマ空港は深夜の到着便が多いため、空港は人で溢れていた。その中を、70歳を越えて元気な日系二世のオオイシ氏がガイドとして出迎えてくれ、コンドル・ツアーの大型バスに乗り込み宿へ向かう。カジノ付きの大きなホテルでだったが、先ずは部屋に入って爆睡となる。

ペルーは南半球で、2月は夏から秋への季節である。深夜とはいえ、リマは暑く、それを十分に感じさせてくれた。次の俳句からはそんな季語を選ばねば、などと思うまもなく爆睡する。

日付変更線を越えた長い一日が終わった。

永き日の今朝がまた来る外つ国へ 

液晶の闇のおぼろの機内かな 

春雲へ溶け込むように機の下降

棚霞む丘に白字のHOLLYWOOD

リマ市中央へのラッシュアワー(ホテルより)

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