


ペンギンも人もよちよち厚着して
上陸のペンギン犇く春の宵
太く立つ海への道の春の虹
ロンセストンを過ぎてタスマニアの東海岸へ向かう。道はA,B級となり、車の速度も110キロで走れる。この辺りは、未だ人の手が入っていない雑木林が多い。東海岸は雨量が少ない地域と言われるが、この日は天気雨があり、虹が大きく上がった。宿泊はまだシーズン前の東海岸のリゾート地Bichenoである。
ここの宿では、番号当て賭博Kenoをテレビの画面に出している。だれが胴元か知らないが、人口750人の町で観光客目当てなのだろうか?我々はそんなテレビ画面を見ながら急いでファストフード程度の夕食を済ませ、待望のペンギンを見るツアーへ出発する。
この辺りは、身長30センチ位の小人ペンギン(Fairy Penguin)が群をなしている。日が沈み、辺りが闇に覆われる頃、ペンギンが海から上がってくる。列を作って、グループを組んで陸にある自分の巣へ帰ってくるのだ。闇の中で、鈍く灯る電灯によちよちと磯から上がってくるペンギンの団体がぼんやりと見える。また、レンジャーの彼の示す懐中電灯の先の巣にはペンギンの雛と親が動いている。しばらく歩くと、ペンギンは、その気になれば手に触れる事も出来るまで近づく。フラッシュを使わなければカメラ撮影は良いとの事で、何枚かを暗い中で撮ってみた。フラッシュはペンギンを失明させるらしい。ペンギンの鳴き声が闇の中に聞こえる。悪声である。かなりの寒さではあったが、この小さなペンギンの行列には大満足した。
Bichenoのロッジにて、プロティアの花