丁度、空には三日月を置いて、ライトアップされた第一塔門前には一対のラムセス二世(没BC1212年)像とオベリスクが一本そそり立つ。(対となる今一本のオベリスクは贈られてパリのコンコルド広場にある)
第一塔門から内部は列柱室、中庭などが続き、壁には王を称えるレリーフが記されている。また、カルナック神殿への直線参道の両側には羊頭のスフィンクスが侍っている。
涼しい夕べは昼間より観光客が可なり多い。
<第1・2日目:1月22・23日(木・金)>−2
夕方からはライトアップされるルクソール神殿へ行く。ここは第18王朝のアメンホテプ3世(没BC1352年)によってカルナック神殿の付属神殿として建てられ、神殿複合体となっていた。
午後は現地の雰囲気体験ということで、カレッタと呼ばれる馬車でルクソールの下町へ繰り出す。
さまざまな商店や住居が並び、路上のパン屋や野菜売り、水煙草を楽しむティハウスなど、雑踏の中に人々の日常生活が窺えて、なかなか楽しい企画だった。
また、この日は金曜日なので、モスクのミナレット(塔)からアザーン(礼拝時刻の告知)が流れ旅情をかき立ててくれた。
エジプトの古代王朝がアレキサンダー大王に滅ぼされ、その後、ローマ帝国の時代になると、この神殿はキリスト教徒(コプト教)が使うようになった。
神殿のレリーフを糊塗して描いた世界で最初の「最後の晩餐」があった。暗くてよく見えなかったが、LEDの灯を当てて塔門の隅にその絵を見つけた。
ルクソールでの馬車での観光とルクソール下町風景
神殿内部の列柱廊
春ショールさらりスンニの穏健派
史上最初の「最後の晩餐」
(絵葉書より)
長い移動と観光、そして、興奮に疲れて、この夜は良く眠れた。
馬車で聞くコーラン涼し金曜日 月朧ライトアップの古神殿
ラムセスの闇へ投光バルコニー 棗椰子ざわめく夕べ涼しかり
ルクソール神殿の第一塔門
参道のスフィンクス