726日(5日目):ストラッドフォード・アポン・エイボン→ロンドン

近くのマナーハウスで、昼食を兼ねて、英国式アフタヌーンティーの体験するのだが、サンドイッチもスコーンも、更にはティーの味もいまひとつだった。どうも、英国は食に対する意識が低そうだ。早々に食べ終えて、近くを散策した。館に隣接する牧場には大きなシナノキの樹が葉裏に小さな花を付けていた。

眩しい朝日の中を宿泊した館の広大な敷地を歩いた。館の奥に、古めかしい礼拝堂がある。執事のようなホテルマンが鍵を開けて中を見せて貰った。
1000年近い歴史を有するシェリー家の父祖を祀っている。何代も続いたこの貴族の礼拝堂として、初代の夫婦らしき石棺が並んで置かれていた。建物は敷地と共に、リゾート経営会社に委ねられて高級宿泊施設となり、シェリー家の末裔はアイルランドに住んでいるらしい。(Ettington Park Hotelのホームページより)

水草咲く石橋架かるビオトープ

今は遺跡の保護で近くまで行く事は出来ないが、30年ほど前には、確か巨石の下まで行けたと記憶している。

その時の写真と比べると、石の組みかたが若干違っているのが分かるが、その間に何があったかは知らない。

また、8年前に訪ねたアイルランドのニューグレンジ遺跡群との相関関係は何かあるのだろうか?さまざまな想像力を刺激する。

朝食後、イングランドでも屈指の美しさを誇ると云われるコッツウォルズへ向かう。途中のバスの窓外にはイングランドの代表的な起伏に富んだ丘が続く。

コッツウォルズは、この地方で採れる石灰岩を使ったハチミツ色の民家が立ち並び、古いイングランドの面影を残して、多くの観光客を集めるスポットになっているらしい。約1時間の散策ではその一端しか味わえないが、ここにもナショナル・トラストが関わって、大切に自然の生き物と景観を守っているのが感じられる。

地の果てへまだ落ちぬきれぬ西日かな

行き合いの空へ謎かけ巨石群

コッツウォルズの花(左)とシナノキの花いかだ(右)

次に、コッツウォルズから90キロ程離れた、日本では余りに有名なストーンヘンジへ向かう。なだらかな麦畑と牧草地の丘陵に突として立つ巨石建造物。紀元前3000年頃からの建造物で、未だ多くの謎を持っている。日本語のオーディオガイドを耳に当てながら、左回りに遺跡を廻る。説明によれば、これらの石は200キロも離れたウェールズから運ばれ、また、祭壇だったという。

快晴下のストーオン・ヘンジ

シェリー家の礼拝堂

麦秋の大地つきぬけ巨石群

たむろしてストーンヘンジへ夏カラス

ストーンヘンジの観光を終えて、ロンドンへ向かう。田園地帯から住宅地へそして都心へ入る。ホテルはヒルトン・オリンピアで夕食は中華が用意されていた。

コッツウォルズの家並

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