10月25日−3 (ルムテク僧院 → 標高2150mの西シッキム・ペリン)
ルムテク僧院からペリンへ向かう途中、素晴しい棚田を歩く時間を持ってくれた。広い平地が取れないヒマラヤは棚田でした稲作は出来ない。等高線の様な曲線に区切られた稔り田の棚が見事に谷へ広がっている。秋の香りが豊かだ。
そこから暫らくして、代表的なネパール人の民家を訪問した。道から50メートル程入った土壁、草葺きの小さな民家へ案内してくれた。70年前にネパールより移住して、小さな田と牛、豚、山羊、鶏と一緒にこの家に住んでいる。今は四世代の家族で、その長老と私とは同じ年だった。電気、ガス、水道は無い。豆や米などの穀物の貯蔵も同じ屋根の下で、7人の家族がどうして寝ているのかと思う。土間の台所には高さ30センチほどの低い竈があり、使い込んだ鍋と薬缶が載せてある。穀物を粉にする石臼もあった。重そうだ。長老夫人は古いしきたりの鼻飾りをつけて愛想が良い。若いお嫁さんが子供を抱いて帰ってきた。その子を抱かせてもらって、皆で一緒に写真を撮ったが、オムツなどしていないお尻だった。お礼に50ルピー札を手渡してきた。(帰国後、このプリント写真をこの家族に届けてもらうように、K氏へ郵送した)
こんな時間の余裕もランチボックスで時間を節約したからこそ生まれたのだ。
出来秋の仔豚と遊ぶ稚(やや)と婆
貧なれど明るきの家の竃猫
豊年や棚田に農婦浮き沈む


稲刈りを待つ広がる棚田
標高2150mのペリンの宿はエルジン・マウントと言い、ヒマラヤの山々を真正面にみる丘に建てられた、シッキム王が過ごした夏の別荘を改装したホテルだ。応接間の様な作りのロビーには王が使ったと思われる望遠鏡なども置かれている。
我々が宿に落ち着くのを見届けた後に、ガイドとドライバーは別の宿へ行ったが、濃霧が発生して運転が大変だったらしい。
貧しい竃と遊び相手の仔豚

典型的なネパール人の家族
