5月22日
この日の朝はブレッド湖の観光。絵葉書のような景色だ。マロニエの咲く湖畔から、逞しい男の手漕ぎの小舟で聖母教会のある小島へ行く。今は、この教会は宗教活動をしていないので、観光用にだけとして、維持されているようだ。祭壇には聖母が飾られ、その両脇にはここの11世紀の領主夫妻の像がある立派なものだ。祭壇前の綱を引っ張れば鐘の鳴る仕掛けもあって、観光客は楽しめる。
崖上のブレッド城とブレッドの教会
ブレッド城内
ブレッド城より眺める静かなブレッド湖と教会のあるブレッド島
湖から断崖上のブレッド城の眺めも素晴らしいが、更に、そのブレッド城からの湖と周辺の眺望は圧巻で、「アルプスの瞳」と称えられ、世界遺産に登録されたのも頷ける。
城内は博物館とレストランに改造されて、ワイン貯蔵庫や修道僧による活版印刷所などもあり、土産販売も兼ねて往時の雰囲気を保っている。
庭には真紅のゼラニウム、白いおおでまり、紫のアイリスが咲き誇っていた。
ブレッド島への手漕ぎ舟で渡る
ブレッド島で見つけた白鳥夫婦の抱卵
小島の裏手には管理人の小屋があり、その横で白鳥が卵を抱いている。のどかで平和な雰囲気に浸る。小舟からチトー大統領の別荘が見える。今はホテルとして活用されているが、ブレッド湖を望む素晴しい景観が楽しみながら、当時の政府関係者との会議、相談もされたらしい。