次はアフリカのサファリの体験をお話いたします。
アフリカの動物を見る本格的なサファリは、なんといっても、東アフリカです。テレビ放送している多くの映像は、タンザニアのセレンゲッティー国立公園です。
多くの動物たちが自然のままにゆうゆうと生息しています。後年、ここは世界自然遺産に登録されました。
ダルエスサラームから、何度か車を運転して出かけました。その中でも私にとって最大級のサファリはタンザニアとケニアの両国にまたがる地域を、わが家と友人夫婦の2台の車で一緒に3000キロを走り抜けた時でした。その時の思い出をお話いたします。 <地図に番号で記載しております>
@→A
ダルエスサラームからキリマンジャロの麓のモシと云う町までは、凸凹ではありますが、舗装道路が走っております。途中は広大な乾いた赤い大地が続いています。サイザル麻の畑など、人手が入っている所もあります。ナイロンが発明されるまでは、このサイザル麻が魚網などに使われました。
大きな町はモシまでありません。ガソリンや小さな売店のある町はこの500キロほどの行程に2−3箇所ありました。モシの奥にある、キリマンジャロの登山口、マラングに宿泊しました。
ブーゲンビリアやハイビスカスの花の綺麗な山小屋ロッジでした。ここでは海抜1000m位です。
この辺りにはチャガ族が住んでいます。彼等の骨相は日本人にそっくりで、また、考え方も似ています。そして、日本を思わせる風光明媚、山紫水明な肥沃な土地です。皮膚の色だけが違います。
晴れた早朝にはキリマンジャロ山頂が眼前に現れます。キリマンジャロは5895mのアフリカ大陸の最高峰です。登山者はここから山に入り4日かけて踏破します。
霊峰は湧き立つ霧にすぐ隠れ
A→B
私たちのサファリはここから西に走り、途中から未舗装の道をマニヤラ湖へ入ります。
ここでは珍しい木登りライオンを目にすることが出来ました。今ではめったに見えないらしいのですが、この時には家族ライオンが大木の上で昼寝をしていました。どうも、湿気でブヨが多いのでそれを避けるために、木に登ったらしいのです。マニヤラ湖では、この木登りライオンの他にも、象や河馬、野猿も多く見られました。
B→C
この日の宿はンゴロンゴロです。
阿蘇と並ぶ大きなクレーターで、その外輪山は標高3100mを越えます。そこのロッジに泊まりました。
C
ンゴロンゴロのクレーター(火口原)は東西19q、南北16q、標高は2400mです。クレーター(火口原)へは普通の車では降りることは出来ません。四輪駆動車で運転ガイドと一緒に行きます。瓦礫の道を600m以上も下ります。天井は窓で開けられますので、そこから、上半身を出すことはできます。このクレーターには、サバンナ(草原)・森林・湖・川など変化に富み、動物の種類も豊かで、東アフリカのほとんどの種類の動物達が棲息しています。一生をクレーター内で過ごす動物も多くいます。でもキリンは見ませんでした。
狩りへ行く獅子の目光る夜明け前
寝ていても獅子の尾ブヨを振り払う
ハイエナの骨遊びする夏野かな
骨をハイエナがくわえて、何匹かで取り合っています。
そんな時には、空にはハゲワシが舞っているのです。
ライオンや豹、チーターはシマウマやヌー、ガゼルなどを襲いますが、その食べ残しをハイエナが、次に、ハゲワシが食い尽くします。更に、蟻や昆虫や蛆虫までも続きますので、無駄がありません。
ロッジで作ってもらったランチボックスもあり、終日、このクレーターで動物を見て過ごします。

<↑サファリの四輪駆動車>
C→D
翌日は、ンゴロンゴロからセレンゲッティー国立公園へ向かいますが、途中のオルドヴァイ渓谷へ入ります。このオルドヴァイOlduvai峡谷からは約200万年前の原人の骨が発見されています。
今は記念館もあるらしいですが、私の訪ねた1974年には荒涼とした丘陵に地層のはだけた小山があるだけでした。
そばをマサイの少年が片手に槍を持ちながら、山羊の群れを移動させていました。今もマサイの本業は遊牧です。
オルドヴァイ渓谷は、少し立ち寄っただけで、車を進め、いよいよセレンゲッティーへ入ります。四国に匹敵する広大なサバンナの中の一本道を地平線の果まで走ると言った感じです。途中にはさまざまな動物が現れてきます。
虹架かる地平線行く象家族
セレンゲッティ国立公園の入口付近での景です。遠くでシャワーがあったのでしょう、その後には、見事な虹が架かります。地平線に半円の虹がとても壮大です。
サファリ車の砂塵と走る夕焼け空
雨量の少ない時期にサファリをしますので、車には乾いた砂煙が、長く後まで靡きます。二台目の車はその砂塵の中に入るとたまったものではありません。エアコンもありませんから、窓は開け放しです。友人より私の方が運転に少し慣れていましたので、私がいつも先頭で、どんどん先へ進みます。この道はトラックや四輪駆動車など、腰高な車が多く、その轍にはまると、一般乗用車は轍と轍の間の山に腹を擦ってしまうので、慎重な運転が必要です。スピードは平均40キロ位だったでしょうか。友人の車は運転に苦労して更に遅いスピードになります。ですから、30分走っては、私が5分ほど待って無事を確かめ合うのです。
蟻塚に座すチーターの高さかな
道脇の大きな蟻塚にチーターが悠々と座っていました。
そーと車を寄せて写真を撮りましたが、チーターは全くこっちには関心を寄せませんでした。
セレンゲッティー国立公園の南のセロネラにロッジがあり、この日はここで泊まりました。
4歳と0歳児の子供連れですので、5時頃には彼等には食事を取らせ、早めに寝かせます。ロッジでの、大人の夕食は7時過ぎからで、その間、家内はとても忙しいのです。オムツなどの洗濯もあります。