大渓谷と奇岩の旅ーV
次の日は、車を西に向けて160号から64号を走らせて、グランド・キャニオンへ入る。
公園の入口標識から薄っすらと雪が残る路を進んめば、先住民族プエブロが1200年前から住んでいたTusayan Ruinに着く。
ここで先住民族はとうもろこしなどの穀物の農業を行っていたと云われる。800年前の住居跡があるらしい。
その博物館の塔からコロラド川の大渓谷を南側に沿って、深い渓谷と日に映える北側の壁を見ながら東から西へRim
Driveを走る。
対岸まで幅は20キロ以上、深さ1200メートルの渓谷が300キロ以上続く大自然の威容に、ただただ驚くしかない。
雪がところどころに赤い渓谷に残る。
コロラド川が渓谷の底にうねっているのが細く見える。
渓谷の遥か北の壁は夕日が当たり、時間と共に、北壁の奇岩の影が長くなり、我々の居る渓谷の南の壁の影が深い峪底から登ってくる。
さすがに、ここグランド・キャニオンでは多くの観光バスも入り賑やかさがある。