句集『縞馬』:日本のサファリ<2020年−8>
@島根・鳥取への旅
佐渡に続いてGoToキャンペーンを使って山陰へ旅した。出雲大社は神在月の最中で全国から八百万の神々がおられた・・ようだ。
鬼太郎空港(境港) → 出雲大社 → 出雲勾玉の里 → 玉造温泉(泊) → 松江和菓子店巡り → 足立美術館 → 三朝温泉(泊) → 三徳山三佛寺 → 鳥取砂丘 → 白兎神社 → コナン空港(鳥取)
出雲大社にて:
短日や出雲阿国の影長し
神在りや稲佐の浜に人も出で
縁結ぶ注連の太さや冬日和
八百万の神の宿舎や北塞ぐ
宍道湖辺りの田園:
白鳥の群れる田圃と居ぬ田圃
北吹くや出雲手入れの築地松
玉造温泉:
勾玉を冠る神らの懐手
中腰ぞ「どじょうすくい」の頬被り
石庭の箒目しるし散紅葉
松江菓子店巡り:
冬うらら松江茶どころ菓子どころ
炉開きや不昧の殿の好む菓舗
足立美術館:
白砂あり冬紅葉あり枯山水
額縁の窓にぴったり冬紅葉
開館し冬場も落す作り滝
三朝温泉:
混浴ぞ三朝の川湯片時雨
街角に独り褞袍の足湯かな
温泉の出づる手水舎冬ぬくし
来館の皇族写真冬の宿
三徳山三佛寺:
紅葉散る急段濡れる修験道
童顔の十二支地蔵冬ぬくし
逆光の投入れ堂や雪ばんば
鳥取砂丘:
冬凪や砂丘の先の水平線
風紋は踏まれ足跡のみの冬
宰相の句碑に動かぬ冬の蝿
白兎神社:
駅長はうさぎ因幡の道の駅
サーファーか鮫か白兎の海に群れ
鳥取砂丘
三朝温泉宿の裏庭(右)
三徳山の地蔵たち(下)
足立美術館にて
出雲大社にて
玉造温泉での安来節(上)
松江の菓子屋の若女将(右)
大黒様の出雲の鬼瓦(左)