句集「縞馬」:日本のサファリ<2012年(平成24年)―4>

身近な親戚の次世代の結婚、出産そして引越しなどが続く。世代交代が確実に進んでいる。

4月はポルトガルへ旅をして、それらはポルトガル紀行に記した。

20125月号らいらく

新駅名

 開業する東京スカイツリーの最寄りとなる東武伊勢崎線業平橋駅が「とうきょうスカイツリー駅」に名前を変えた。何とも長い名前だ。「旧業平橋」と小さく書き加えて、古き名前を少し残した。観光の目玉として新駅名は解り易く、集客に結び付くので致し方ないのだろうが、「武蔵」にもじって高さを634mにしたのなら、タワーも和名にしたらと思う。英語文化圏にしっかり取り込まれても、象徴的な建物には、それに似合う和名も宜しいのではないでしょうか。

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鎌倉・円覚寺にて

伊東・仏現寺にて

代掻きの女の腰はずぶと濡れ   すれ違うロープウェーや風五月

20126月:波編集後記

タンザニアの海岸での採集から子安貝を集めています。貝の収集で人気が高いのは子安貝です。その理由は、子安貝の殻には汚れや傷がありません。珊瑚礁に棲息し、殻下の口から出た貝の中身が殻全体を包む様に覆い、表面は常に貝の粘液で磨かれ、殻に海藻などは一切付着しません。身肉で覆われた子安貝は、珊瑚礁では見つけ難いのですが、手に触れると身肉は殻の中へ急いで隠れるので、解かれた風呂敷から現れるかに、輝く貝殻が現れて、なかなか美しいものです。収集は殻に褪色の無い、生きた貝だけです。種類も少なく、手持ちの貝図鑑(1975年ロンドン発行)では子安貝は109種しかありません。その中には、貨幣として使われたマネーと云われる種類もあります。

 湘南の潮だまりに生きた子安貝は見つかりません。きっと湘南はさくら貝の海なのでしょう。それにしても、竹取物語の石上麻呂が求めた燕の子安貝とは何だったのでしょうか?

アロハシャツ男もすなる花の柄   母の日や花柄卓に母三人   片陰は早や満車なり駐車場

逆光や竹皮を脱ぐシルエット   若駒の己が影踏み牧走る   新聞は旧聞ばかり夏ミカン