魚の目の無焦点なる夜長かな 


旅に酔い夢は花野をかけめぐる 


一斉に立つサーファーらや遠野分 


遊ぶ子もゴミ拾う子も浜九月 


網元のまなざし沖へ遠野分 


秋水の迅き流れや短音階 


朝まだき僧の作務衣の牛膝 


強面は四面楚歌なり敬老日 


散るや散る色なき風に色つけて 


木犀のこぼれる歌碑の美しき文字 


甘露煮のイナゴ信濃の面構え 


ロゴシャツの住持手打ちの走り蕎麦 


フィナーレは蟋蟀のソロ夜の更ける 


無花果や今日から後期高齢者 


仲直りしてから帰ろ秋夕焼 


九十九里浜に一尾の鰡乾く 

句集『縞馬』:日本のサファリ<2017年(平成29年)−5

ゴルフの飛距離が短くなった。ドライバーXxio8200ヤードがやっとで、それ以上の距離のショートホールではこのドライバーを使い、些か、忸怩たる思いもある。アイアンはENAの最軽量のクラブ、しかも、シャフトはRUと柔らかい撓りで整えている。腕は落ちても、広々としたコースで友人と心置きなく廻る魅力をこの遊びは持っている。

正月や夏休みや連休がある時には気軽に子供家族が来てくれる。孫たちの成長を見るのは楽しい。

集まらなくても情報は豊富だ。お宮参りへ行ったとか、釣りをしたとか、ミカン狩り、七五三の写真、それに、水泳で一級になったとか、ピアノや習字で賞を取ったとか、LINEで情報を絶えず送られてくる。離れていても身近に家族情報が得られるのはありがたい。便利な世界になったものだ。

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<東富士カントリークラブにて>

冬晴れの池面はみ出す逆さ富士