3月は湘南高校の同窓で恒例の関西旅行、今年は高野山と南禅寺巡りを楽しんだ。湘南高校の同窓会のホームページに載せるために、このサイトに先ず載せる手続きを採った。参加者が面白可笑しい俳句も作り愉快な旅となった。その後はイースター島へ一週間の旅があった。
卒業50周年として、慶應義塾の入学式に招待された。壮大な規模に驚き、留学生も多い。そのために、英語により塾長スピーチもあり新鮮な印象を持った。
春になるとゴルフが増える。「え〜と」「エスエス」「ニック」など友人たちと適当な名前を付けた会と、他にも無名な2〜3の小グループとプレイしている。
また、5月1日に発刊する波誌の創刊40周年記念号の準備で結構忙しい日々が続いた。5月27日の創刊40周年祝賀会には100名以上が藤沢に集い、これも成功裏に終わる。6月の同人総会で新体制も決まり、波俳句会が元気モードに入った。
自転車の補助輪外し夏来る
電網の道迷い行く五月闇
孫たちは元気に恙なく、それぞれ学校や幼稚園へ入学、入園した。
JCOMのWEBスペース事業の中止とかでホームページの引越しを余儀なくされた。不安の中であれやこれやの試行錯誤から、結局はWEBの引越し業者に依頼した。
シリア、イラクでのISつぶしの戦争には大国間の思惑も入り、未だ泥沼の状態から脱出できていない。それも伴って、多くの難民の悲惨な状況が続いている。
クリミヤ半島の領有化から始まったウクライナへのロシアの介入。これは国境を武力で変更しようとしている。旧ソ連邦として、多くのロシア人がウクライナやウズベキスタン等へ自由に移動している。ソ連解体後もそれらの地に残ったロシア人たちの保護や救出などが進出の口実になる。
世界の成長エンジンを担ってきた中国経済が急速に弱まり、政府に対する不満が高まっている。そうした不満分子の目先を逸らすように、その吐き出し口を求めるように南シナ海への海洋進出が著しく近隣の国々を苛めている。
今年は米国大統領の予備選挙で、想定外の共和党候補(トランプ氏)に決まる。英国の国民投票でEU離脱が決まった。これも想定外の出来事で、今後の欧米の不安定化が懸念される。
テロも昨年のパリ以降、かなり頻繁に世界各地で発生している。その多くはイスラム過激派によるものとされ、遂にバングラデッシュでは日本人も標的にされた。
グローバル化が進む中、貧富の格差の拡大から不満分子や過激派の拡散が容易にできる世界となった。その反動の様に内向きの政策を訴える風潮が生まれている。そんな中で、オバマ大統領の広島訪問は感動的だった。
国内では熊本地震が大きなニュースとなった。大きな余震が長く続き、その上に大雨もあった。様々な機会での救援基金に応じた。
房総の低き山なみ代掻機 吾万歩犬は五万歩山笑う
廃屋の錆びたトタンへ蔦若葉 つくしんぼ独立自尊の気概あり
早苗田へさざなみ逆さ富士揺らす 逆風を迎え雄々しき鯉幟
ひらひらとしても定位置豆の花 ながながと肥後の鯰ば騒ぐたい
檻からの声のくぐもる走り梅雨 黙々と関所を破る蟻の列
薫風や市道広町四号線 麦秋や長屋門まで道一本
五月富士白い裳裾をたくし上げ 白鷺の田毎に一羽動かざる
背を向けていてもはらからアマリリス 雲梯に挑む少女や五月晴れ
青錆びの西郷像や青葉騒 遠巻きの客へ口上蝮売り
えごの花散るや廃車の破れ窓 修羅無音もがく獲物へ蟻の群れ
己が指イソギンチャクに咥えさせ
ただ一度のたり海牛身を返す
秀次の小さき胴塚鳥曇
菜の花や空の背負子の婆が来る
花は葉に少年Mの変声期
奥谷戸の経読む鳥の上手下手
句集『縞馬』:日本のサファリ<2016年(平成28年)−2>