猿人の眼窩今年も冬へ入る
自販機へ山猿の来る冬初め
(ゴルフ二句)
白杭の先は地獄の紅葉峪
紅葉且つ散るや大人の砂遊び
(江ノ島吟行4句)
冬立つや腰越状の墨掠れ
跳ね文字や肩掛け青き元使塚
一位の実一人ふふめば皆ふふむ
江ノ電が小春の海を背負って来る
十二月八日のらくろが消えた
(パリのテロ2句)
きやつらの抜いた信管パリ凍てる
追悼の花へ灯の添う凍てしパリ
寒々とタテヨコそろう団地の灯
遠き日の端切れを寄せて冬の夜
針仕事ときにペチカに手をほぐす
山眠る死ぬは最後の大仕事
着膨れを箱詰めにして電車来る
とりどりに冬の影ひく異人墓
早よ寝なさいサンタは十二時過ぎに来る
一方、孫たちの成長は著しい。元気に育っているので大いに励みになる。彼らが大人になって、美しい環境で、平和に戻った地球になっている事を祈りたい。
今年は年末年始の休日の関係で、12月末より家族が集まった。
立冬を過ぎてからは、江の島での吟行句会、波の京葉支部の第150回記念句会などもあって句作の機会は多かった。
江ノ電・鎌倉高校前は人気のスポット
大学時代のクラブ(自動車工学研究会)の同期会が青山であった。今年もS君が亡くなり、会える者同士はこんな機会を設けることも良い。
会の後はK君と新橋まで歩いて、久々に永田町やクリスマスの日比谷公園の散策を楽しんだ。
横浜山手で展示された異人の聖餐
元使塚(処刑されたフビライの使者)
ドイツ色の日比谷公園
句集『縞馬』:日本のサファリ<2015年(平成27年)−4>
戦禍を逃れシリアからの難民が欧州へ向かう。ISやアルカイダのテロが激しい。歴史的な欧州列国が主体の国境作りからくる軋轢や、相容れない宗教、貧富の差などがあるのだろうが、戦場となったイラクやシリアなど中東地域の無辜の人達の苦しみ。加えて世界各地でのテロによる一般市民への攻撃は許されるものではない。
難民の拡大に国境を封鎖する動きもあり、EU全体の自由に開かれた欧州を目指す事への陰りも出てきている。
12月13日のテロ以降、パリでは戒厳令が敷かれた。日本からの旅行も控えれれている。
山茶花散るショートでパーをまた逃す
これから南極に向かう飛鳥U