一億の民一瞬の去年今年 ひと日かけ地球ぐるりと去年今年
初春の虹立つ時化の相模灘
初風呂やカピバラまねて目鼻閉じ 初凪や高速艇の高走り
句集『縞馬』:日本のサファリ<2015年(平成27年)−1>
今年も新年は伊東で家族全員で迎える事が出来た。ホテルは少し割高にもかかわらず我々の様な家族連れが多く、これには力を入れているようだ。餅つきなど子供も喜ぶ正月関連の行事をロビーで行っている。
元日は厳しい寒風が吹き荒れる中を、近くのサボテン公園へ揃って行く。おとなしい動物も見れるようにはなっているが、屋外のチンパンジーやロバなどは寒さに震えて風が直接当たらない様に物影に隠れるようにしている。カピバラだけは、温泉に入って実にのんびりとしていた。真鶴半島を巡って帰宅し、兄弟の飲み会など些か酒量が上がった正月だった。
また、毎年、近くで応援する箱根駅伝では、青山学院大学が初優勝した。
播磨・浄土寺→鶴林寺→カフェ・ど・結→一乗寺→羅漢寺
播磨路へ来迎飛雲の端に冬
冬深し七堂伽藍に人まばら
バス屋根に枝の擦る音名の木枯る
相輪は真横ぞ冬の山伽藍
日脚伸び五羅漢ら影かさね
笹鳴きや墨の乾かぬ朱印帳
仲見世へ異人寄せ来る松の内
人日やツナギの白き修理工
億劫な尿意また来る雪の夜
一月は湘南高校の同窓による京都への第三回修学旅行があり、それは湘友会のHPに載るとかで、その下書きをつくった。
浅草下町を歩く企画もあって、雨の中を歩いた後の、昼食の「むぎとろ昼膳」は秀逸だった
ゴルフは減ったが、句会は相変わらずで、それなりに句作も励んだ。
波の編集だけでなく、毬音(3年に一度発行)の編集もあって、良く言えば日々が充実しているのかもしれない。
一月下旬からエジプトへ旅してそれは「その後のサファリ」に記す。
法華山・一乗寺(天台宗)
以下は湘友会のHPからこぼれた句
妙顕寺→本法寺→雨宝院→首途神社→清明神社
初釜へ西陣織のべべ歩く
初旅を控え首途の神参り
炉話の安倍は安倍でも安倍清明
法隆寺・中宮寺・斑鳩の里
真向かいは法隆寺なる恵方道
百済観音痩身天衣の淑気かな
夢殿の秘仏は見せぬ日の寒し
古寺巡り落書禁止の札寒し
京都
雪降るや京の町屋の壁黒し
古稀過ぎて貧乏えびすの残り福
伊東にて迎えた正月
カピバラ露天風呂
昼食の「むぎとろ昼膳」