句集『縞馬』:日本のサファリ<2014年(平成26年)−5>

7月下旬はジャワ・バリ島へ遊んだ。お盆には孫達が集まってくれ、8月9月はゴルフと俳句、それに開成町の花火大会などもあった。恒例の水戸での会食などもあり充実した期間だった。
墓掃除静かに墓へ問うことも
台風の去り孫達が到来す
屈葬の若き人骨晩夏光(大谷観音にて)
<藤沢・烏森神社のユニークな山車が境内に揃った>

介護終え次は吾なり残る虫
白菊や棺へ句帳と季寄せおく
ソ連より長生きし母桐一葉
9月30日に長寿園で母が逝った。96歳11カ月で天寿を全うした。
この日の朝、入院先の長寿園病院からの電話があり、我々子供達が駆け付けた時は、家族の到着を待った医師が死亡診断をするだけだった。
8月にひ孫達と会った時には意識は若干あって、あとひと月で97歳に誕生日を迎えてほしかったのだが・・・・・。
葬儀は家族と親戚だけで執り行った。
ドンペリの泡の跳ね跳ぶ敗戦忌
森伊蔵てふ焼酎のピュアリズム
留吉も捨吉も来る敬老日
義理ひとつ欠くも断捨離敬老日
<孫・曾孫のお見舞い・この時の意識が最後だった>
隙間なきコンテナヤード鰯雲
秋彼岸隣は耶蘇の異形墓
母逝くや秋明菊の揺れの熄む
10月に七七忌に納骨し、法名は俳句と旅を好んだ母と合わせて「澹月院寂雲日貞大姉」と法源寺さんが付けて下さり、位牌は27年も母を彼の世で待った父への供養にもなると思い、父の「寿量院法義日恩大居士」と連名にして一つに纏めた。
爽やかや天寿の母の死化粧
秋冷や旅装束を母に着せ
吾を詠む母の句を読む秋灯下