今太閤愛でし茶室や利休梅

舟盛の舳先に凄む鬼オコゼ

句集『縞馬』:日本のサファリ<2014年(平成26年)−4

ゴルフで一緒に廻った新人プロがアルバトロスを達成し、ホールインワンより1/200の以下の希少とかで、珍しい体験を共有出来た。547ヤードのパー5の第二打は難しい砲台グリーンへ載った様でした。一緒に廻った素人3人がようやくグリーンまでやってきて、ボールが少ない事に気が付き、グリーン周りを探し、まさかと覗いたカップにボールはしっかり収まっていた。

気候が温かくなれば、ゴルフが増える。45月はそれぞれ5回ずつ行った。出掛ける俳句の会が月4回あるので、これに編集を加えると結構な時間を費やす。身体と脳の維持には良いのかもしれない。

万朶して八重に枝垂るる花御苑

白南風や動け展帆日本丸

水脈太く隅田遡上の遊び船

めいめいに亀ら浮葉の浄土かな

涙石辺り急段夏落葉

木下闇崩れ古墳の主知らず

帆船の姿の写るサングラス

<総帆展帆の2句>

オフの吟行会では鎌倉を歩いた後にゴルフ場のレストランで句会をするなど、これも初体験だった。

ビリケンの町コテコテの春闌る

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<隅田の遊覧船>

<新宿御苑の吟行花見>

<明治神宮・絵画館にて1句>

御料馬は剥製なれど眼の涼し

人が人裁く危さ半夏生草

サーファーを左右に分けて地引網

車夫そっと網手袋へ手を貸せり

4月に京都・大阪で会社の同期会があり、京都の隠れた名園と、それに相対の大阪・新世界を見て来た。

遊船の揺らす川面の都市明り

フラフラをはげしくフラダンス

走り根もある大見栄の盆さつき

<隅田吟行にて2句>

明け易し地球裏からW

<みなとみらいの日本丸の総帆展帆>

豪商の墓は素にして草茂る

<宇都宮・ディア・レイクCC

<通天閣への通り>

<初節句>

曇とて知多の明るきキンセンカ

食べごろは豹の斑点バナナ熟れ

氷塊のカチリと崩る芋焼酎

狭庭とて茣蓙もて嬰らのピクニック

一が過ぎ二も過ぎ三四はや五月

田水引く横に売り地の立看板

青嵐や崩れ鎌倉石切り場

老鶯の己が舞台ぞ谷戸ひとつ

<真間の手児奈にて3句>

ぶかぶかの靴も一興こどもの日

連休になれば、孫達が集まり、賑やかさが戻って来る。

武具飾るロビーへ婚の列進む

狭庭にも辺境ありぬ苔の花

画家曰く色はいろいろ山若葉

5月は初節句の孫と古風な民家でお祝いの会食をした。翌日は一緒に知多半島へドライブを楽しむ。

前抱きの嬰へ傘をもて野に遊ぶ

結界をゆるりと雨のなめくじら

雲団の一気に去りて五月富士