鹿児島へ(2006年4月6〜8日)
俳句誌「波」の鹿児島支部の設立と併せて、倉橋羊村主宰との旅にご一緒させてもらった。
初めての土地であり、大いなる好奇心を持っての訪問だったが、それを充足して余るものだった。
旅は鹿児島支部の10名と熊本支部の5名も加わり総勢25名で、天気にも恵まれて、物知りのバス・ドライバー氏の説明も詳しく、薩摩の魅力を満喫した。
大まかに云えば、鹿児島空港からバスで桜島観光へ。その晩の支部立ち上げの祝賀会。
翌日はフェリーで鹿児島市内、城山などを見て、昼食前の句会。
午後は薩摩焼の陳壽官窯を訪問した。主宰始め何人かは、この後、東京へ熊本・福岡へ帰る。
残った6人は更に次の日に、松永支部長が知覧へ連れてくださった。
支部の方々に大変なお世話になった。
春泥を海へ吐き出す大河かな
火の島へ酢畑の道初つばめ
風揺らすシラス台地や竹の秋
白袋光る薩摩の枇杷畑
熔岩に立つ熔岩の地蔵や金盞花
火山灰埋めし鳥居酸葉咬む
赤潮の澱む入江や豆の花
火の山の腹に裂傷花大根
韓神を祀る窯元花蘇芳
鶯の調べ正しき武家屋敷
春陰や特攻隊の遺書遺影
花惜しむ三角兵舎の千羽鶴
葉桜や尾のなき特攻不時着機
特攻をするもされるも花一片
から
<知覧の特攻銅像・とこしえに>
<桜島全景、善玉の赤潮が見える>
<韓国名誉総領事を掲げる沈壽官窯の入口>
らば
らば