句集「縞馬」:日本のサファリ<平成16年(2004年)ー5:尾瀬を歩く>

尾瀬を40数年振りに訪ねた。それは、学生として尾瀬を縦走した5名の同じメンバーでこの話が持ち上がり、今回はみな連れ合いも一緒で二泊三日の再訪となった。音信が絶えて久しく、二年前に偶然の出会いから、このメンバーの会合が持たれていたが、尾瀬への思い出を絶ちがたく、実施計画が作られた。
車3台で宿泊予定の群馬県、武尊のペンション・シェモアに現地集合して、そこから、尾瀬ヶ原へ中の一日使っての、ハイキングである。
テニス道具も用意して、天候しだいで行動の融通が利くようになっている。
結果としては、雨模様の中を尾瀬の歩き、テニスも出来た。尾瀬は当時と変わらず自然が守られていた。
そして、このペンションの食事には大いに満足したことを付け加えておこう。

水草の紅葉たばしる尾瀬の雨

立ち揺れぬ雨ふる尾瀬の男郎花

吾亦紅まだ小屋見えぬ尾瀬の雨

水澄みしまま千畳の岩すべる

沢ゆけば小さき梢の初紅葉

湯煙のやがて狭霧となりにけり

新蕎麦を食う蕎麦打ちの教室で

吹き割りの滝

リンゴ園の熟れた「赤城」


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尾瀬ヶ原から至仏山へ

水澄みて利根源流に魚影なし

露白し日当たるまでの杉木立

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