四日目

朝7時半に丹陽を出発し、180キロを北上、ソウルから50キロの通勤圏内でもある水原の華城観光。(↓)これも世界遺産。李朝22代・国王の正祖が父の墓をこの水原の郊外に移し、その供養しやすいここへ漢城(ソウル)から遷都するために築城をはじめ、1796年に完成した。

当時としては軍事機能など最新だったが、遷都直前に正祖が病死してしまい計画は頓挫した。
城壁内外は市街化している。ゆっくりと見たいところだが、20〜30分城壁を歩いてソウルへ向かう。パック旅行の不満が残る。

春北風や都市の押し寄す華の城

寧日や城壁内のテニス場

バス停の佳人は春のチマチョゴリ

ソウルに入ってから宗廟(↑)で下車観光する。儒教の統治思想として建国された李氏朝鮮が歴代の国王と王妃を祀っている。1394年に造営する。
この宗廟祭礼は国王自ら奉じた最も格式の高い行事として、年に5回今も受け継がれている。その行事を併せてここは世界遺産に登録されている。

この後、ロッテ・ワールドに案内される。ロッテの遊園地も横にあるデパートで、その10階が免税店。キムチや韓国海苔だけでなく、ブランド品の売り場が並んでいる。
ひとりで他の階へ行って、一般の売り場を散策する。日本のデパートとそっくりであった。地下は食品売り場で、一渉り試食などして楽しむ。野菜や肉などの中に、鮨や刺身もあった。さすがに、朝鮮人参とキムチの品数は多い。
全国名物店コーナーもあって、そこのズワイガニのキムチ漬けを試食して買う交渉したが、言葉と文字の不明と時間切れで諦めた。

次は南大門市場(↑)に入って、雑踏の中を歩いた。人ごみの中にはいつも違う感触があるのだが、ここでは、日本と余り変らない。アメ横の雑踏を歩いている感じだ。日本語を使って客の引きで、似非ブランド品の販売だ。何か面白い物はないかと探したが、限られた時間では適わない。

後は、数軒の土産屋に案内されたが、もう興味は全く無い。更に、エステに出かける人もいたが、一人7000円では如何にも観光客価格と思い止めた。

翌日は、4時に起され、飛行場へ着くまでに、またまた、キムチの販売店へ連れて行かれる。腹立たしくもなるが、その時間に店を開けている根性にも感心した。

朝食も空港近くで済ませ、8時半発の機で羽田へ向かった。

五日目

短いパックの旅だったが、都会から離れた百済や新羅の古都はすばらしかった。日本の古代史も含めて様々なロマンを秘めているようだ。
ソウルはバブル期のように高層マンションが林立していた。

父母の円墓そびらに畑を打つ

鳥ぐもり国境へ向く偵察機

古代史の記憶が還る霞む野辺


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