7月25日(月)
ミドルトン → ケリー半島の南西部

朝食を充分に取り、出発する。この日はケリー周遊路へ向かう移動の日。幸い雨は上がった。West Corkと称されるこの辺りは、アイルランドで春が最初に訪れる南の海岸線である。

途中のClonalkiltyの街へ入って、ATMでユーロのキャッシュを引き出す。日本の口座から無事に引き下ろせて安心する。
ケネディーの曾祖父がここからアメリカへ移住した。そんな説明が街角に書かれていた。

この海辺の郊外に古い駅舎と昔の近郊の町を縮小した遊園地があると聞き出向いてみる。
避暑の子供連れの家族が多いが、ガリバー旅行記のスィフトの国と思えば、趣もある。

←街は花で飾られている

ドライブを続け、途中のシーニックな場所で休憩しながらケリー周遊路へ入る。ここはアイルランドの西海岸の観光の目玉のひとつで、半島を一周する道路である。くねくねとしたリアス式の入江と岬が美しい。

その半島の南端を回った見晴らしの良い場所にある宿に部屋が取れた。少し建てつけは悪いが、視界は最高で、ここ一軒しかない。ひとり40ユーロでよく空部屋があったと思う。

日没は10時過ぎなので、明るい内に近くを動く。最初は、そこから車で海まで下りてみる。途中に羊の群れに道を塞がれたりしながら、海辺へ来れば、ヨットが停泊していて、数家族が海水浴を楽しんでいた。

また、峠へ戻り、上からの大西洋を眺望する。天気はすっかり晴れた。少し先のWatervilleではチャップリンの別荘もあったとかで、海岸に彼の銅像が立っていた。

ここはレストランも併設されている。夕食のメニューにロブスターを発見!早速に注文したが、アメリカで云うメイン・ロブスターだった。同じ大西洋なので、ここでも採れるのだろう。

廃船とペンキの空缶晩夏光

鶺鴒来アイルランドの地を叩く

最果ての弱き西日や山羊鳴けり

西日弱し北緯五十度午後十時

↑この辺りに多いフクシアの花

フクシアの花最果ての夏盛り


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晩夏光チャプリン像の赤ら顔

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