8月1日の朝はカンヌ映画祭の会場の周りを散歩する。普段の日だから閑散としている。
会場の前の石畳には、当地を訪問した映画関係者の手形がはめ込まれている。
日本人では、唯一黒澤明監督、知っている名優などの中には、ミッキーマウス、ピンクパンサーもあった。

会場の左は海水浴場の海岸、右には世界各国からのクルーザーの停泊港である。
富裕層の所有なのだろう、ここに使用人も一緒に連れてきて、悠々たるヴァケーションを過ごしている。衛星放送用アンテナや電源を供給する設備が埠頭に設備されている。この港の対岸はヨットの係留である。その向こうは教会のある旧市街が見える。
この日も入口の階段には映画祭と同じように赤いじゅうたんが敷かれていた。
各国のクルザー(上)
映画関係者の手形(下)
これでコート・ダジュールを終えて、プロヴァンスへ移動する。途中の道は、セザンヌの「サント・ヴィクトワール山」やゴッホの「麦畑と糸杉」、と「ひまわり畑」の世界である。

そして、今旅行の最初の世界遺産(1995年登録)、ローヌ川のほとりにあって、城壁に囲まれた古都アヴィニョンである。
ホテルはその城壁内の中心である。チェックインをして、早速、城内を歩く。
14世紀に68年間だけここへ法王庁が移された「アヴィニオンの幽囚」の地である。法王庁宮殿やアヴィニオンの橋を、日本語の携帯案内を耳に見学する。フランス革命時には兵舎になったりして、内部の装飾品などは殆ど失われてしまったが、法王や枢機卿の会議、礼拝などの間とそれを支える厨房など、往時のカソリックの中心地を偲ぶ。
“輪になって踊ろう”の橋はローヌ川途中までの四つの橋桁を残し、聖ベネゼ礼拝堂を残すのみである。そして、ローヌ川の渡船で対岸へ渡ったりして、ひまわり畑のある土手で、夕風と古都の景観を楽しむ。
そして、夕暮れてミコクリエ(榎木)の並木道の間にしつらえたレストランで夕食。
食後には観光客で賑やかな町をスリに気をつけながら散歩。広場では夜店、大道芸や回転木馬もあって祭りの様相である。似顔絵を描いてもらった。


アヴィニオン橋(上)
橋からの法王庁(下)

向日葵の海にカルメン溺れたり
画家たちの好きな大地の夏時間
僧院を走る幽霊ピアスして
似顔絵は若ぶりばかり夜店の灯