タイガ過ぎツンドラの風涼しかり

花野食むトナカイの角動きくる

雷鳥が歩いて岩を渡りけり


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その後のサファリのtopへ
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7月24日(木)、今旅行の最初のヤマ場であるデナリ国立公園である。入口から、公園内をシャットルバスに乗る。自然保護の観点から一般車は入れない。我々は行程の長い11時間のワンダーレイクまでのツアーを予約してあった。案内本によれば、席は早い者勝ちであると云うので、八時半の出発より、一時間近く前からその先頭に並んだ。待っている間に、他ツアーバスが次々と出ていった。我々がバスに乗り込むときには、20人くらいの列となっていたが、最前列の4席を占めることができた。

運転手はチャックと名乗り、17年もここに住み、運転ガイドをしていると自己紹介した。動物を見つけた時には「Stop!」と叫べば直ぐに止まる。舗装も切れて、乗り心地の良くない車での北のサファリが開始された。タイガ地帯を抜けて、ツンドラ地帯に入ると、眺望が一気に広がり、雪渓の山々が一望できる。天候は、曇りで残念ながら高い山頂は雲に隠れている。時間と場所によっては日も差してくるので、マッキンリーの勇姿を期待しながら進んだが、最も眺めの良いといわれるアイルソン・ビジターズ・センターでも、雲に隠れて見えなかった。

それでも、氷河を遠望し、北のいろいろな動物もかなり出現し、アラスカの自然を満喫した。

上:カリブー(トナカイ)
下:ムース