10日目:10月30日<クライストチャーチ→オークランド→日本>

 しばらくして、美しい珊瑚環礁が目に入って来た。ミクロネシアのひとつの島なのだろう。

 朝の4時起きで、6時発のフライトでオークランドへ機内の人となる。空席が多いので窓側から空からNZ南島から北島への景観を楽しむ。概ね晴れて下界を眺める事が出来た。
 目を引いたのは北島にあるマウント・タラナキだ。スカートを広げたような熔岩跡が完璧な円を描いている。標高は2518mの独立峰で冠雪も美しい。

ここで「ラスト侍」のロケが行われた。(啓子さんより)

 やがて、太平洋戦争の激戦地だった島々の上空を飛んでいるのが、航空ナビにサイパンやトラック諸島、硫黄島などと示されて、それと分かる。
 我々とは一世代前の多くの人達がこれらの島々で散って行った。平和な時代を享受する次世代と比べて、余りも悲惨な事だ。機上から手を合わせ、心からの祈りを捧げたた。

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 16時半に成田へ到着、預けたプリウスを運転して無事に帰宅した。

                                     NZ南島:終

雲上の虹

ミクロネシアの珊瑚環礁

熔岩(ラバ)の裳をもて
       残雪の独立峰

マウント・タラナキの見事な姿

 オークランドから日本行きの国際線も機内は空いていて、席を窓側に移して、太平洋を北上する景色を眺める。

玉砕の島つぎつぎと秋飛行

ついてくる主翼の下の秋の虹

旋回の機内を走る秋日濃し