シッキムとダージリン(東部ヒマラヤ)

はじめに

当初、「ツアーは最少催行人数に至らない」と旅行社から連絡を受けたが、個人旅行で同じルートを廻った。これが良かった。運転手とガイド、それに私達二人だけなので、動き易く、自由度が高い効率的な旅になった。現地ガイドは日本語堪能なネパール人で、英語も話す。また、仏教についても詳しく、これまで遠かったチベット仏教について詳しい解説が聞けた。

新装デリー国際空港の入国審査の窓口

夕食はバッフェで、菜食主義を意識した料理が多い。デザートなども豊富だ。出迎えたガイド推薦のビール「キング・フィッシャー(カワセミ)」は上々だった。食後は庭へ出て満月を楽しむ。

30分ほどで着いた小奇麗な宿はASHOK COUNTRY RESORTと言い、インド人や白人の家族連れがリゾートとして楽しむ小奇麗なホテルで、トランジットの日本人団体も利用している様だ。

 午後6時前、20日前にオープンしたばかりの新装デリー空港に到着。この10月に行われた旧英連邦競技会の開催に間に合わせた。
 
 以前の暗い喧騒の空港とは様変わりで、広々として入国、通関も円滑だ。ここは手際よく現地旅行社の出迎えがあり、歓迎のマリーゴールドの花輪を首に掛けてもらい、空港近くの宿へ向かう。

 空港付近の幅広い新道路を過ぎると、狭いデコボコ道へ入る。夕暮れ時の仕事帰りの人や、猥雑な飲食店などが車窓から眺められて楽しい。アンバランスの町が急発展のインドらしい。

東ヒマラヤ山麓に位置するシッキム・ダージリン地域は、ネパールとブータンに挟まれて、中国と厳しく対峙しているインド国境線を担う。ネパールとの国境にはヒマラヤ山系の中でもひときわ雄大なインド最高峰(世界3位)の名峰カンチェンジュンガを間近に望められ、好天時の旅を楽しませてくれる。

秋旅や手招くデリーの新空港

 インドはデリーで入国し、トランジットの一泊をする。時差は日本とは3時間半遅れだ。世界の主要国では珍しいグリニッチ標準から30分刻みに設定している。こんな処にもインドのこだわりみたいな神秘性を感じるが、これは統治したイギリス人が実用的に決めたのだろう。(ネパールはそのインドより15分速い)

車は乗合ジープや軍用車両など殆ど四輪駆動車で、曲がりくねった高低差のある道悪を走る。

インド歓迎の花輪

10月23日 (日本→デリー)


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1975年に消えたシッキム王国、インドを植民地統治していたイギリス人たちの保養地だったダージリン、その双方を組み入れた旅をする事ができた。