港で降りて、香港島を離れる一般フェリーに乗船し九龍側へ海峡を渡って戻る。

これから、お土産屋の案内が始まる。被服屋と宝石屋と漢方薬の三店へ連れて行かれる。
今回のツアーの料金はこのお土産屋の訪問を入れることで、一人当たり一万円安い。簡単に云えば、この三店がこれ以上の買い物を我々に期待しているのだ。概ね、三十分は店から出られないように扉を閉められて、日本語の熟達した店員がマンツーマンに対応してくれる。興味のある人には宜しいが、全く気のない人には苦痛の時間だ。

トルコにもローマや雲南や四川でも同じような事はあった。そう云えば、河口湖にも、そんな宝石屋があった。

陽春や筮竹の音絶え間なし


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春うらら老舗ホテルのティータイム

ドアマンは髭のターバン春暑し

(ペニンシュラ・ホテル)

(旧啓徳空港の跡地)

次に、よく利用した啓徳空港の跡地を通過して、昼食の飲茶店に案内される。団体客専門に受け入れている為に、プリセット・メニューだ。百人ほどが入る空間に、本土からの客と、他の日本人客が半々くらい。

九龍の中心街に戻って、一日コースは終わる。時間は三時前だ。後の時間を、近くの老舗ペニンシュラ・ホテルのテータイムで楽しむ。

昼食後は道教寺院の黄大仙へ向かう。
犇めき合う様な大勢の信者が、線香をあげ、筮竹を引き、本堂では頭を床に擦り付けるように拝んでいた。
境内の二階建てのビルには約百八十軒の占い師の店があって、筮竹の番号で運勢を教えてくれる。手相、観想、風水など他にもいろいろと占いの手法がある。日本語も話せる占い師も一人いる。

この黄大仙廟のある地域は香港でも最も貧しく、教育の恩恵を受けられなかった地帯だった。今はその遅れを取り戻すように、旧空港と共に地域開発が進められている。

一九二八年のオープンの香港の最高級ホテルとして君臨し、香港島を海峡の向こうに眺める素晴らしい立地にあった。今では前後左右に近代的な高層ビルが建ってしまったが、入口はターバンのインド人がドアマンとして侍し、天井の高いロビーの内部装飾にも英国時代の風格が残っている。そこにカフェが設えてあって、ゆっくりとした時間を過ごした。三段重ねのケーキ皿に各種の菓子類が載って、それと紅茶のセットになっている。一時間ほど、そんなコロニアルな雰囲気に身を沈めた。

(黄大仙の風景)

ポスターに日本脳炎蚊の注意