回春院の吟行句会(平成18年11月30日)

待望の回春院の広間での俳句誌「波」の有志10名の俳句会を挙行できました。

谷戸を巡り、やぐらを初めて見る人も居て、興味深い探検でした。

回春院跡地から更に谷戸奥へ上り、最後は半僧坊から下っての吟行、引き続きの句会。お寺からの心温まるお茶のご接待を受け、楽しい時間を過ごしました。 感謝!

あばら仏拝してよりの谷戸しぐれ         山田貴世

水涸れて回春院の昼下り               本郷秀子

しぐれ来る襤褸の山羊の見えかくれ     鎌田彌栄

多羅葉に書いて宛なし谷戸時雨         中野淑子

黄葉の回春院を明かるうす          原口海人

急坂の朽葉濡れゐるやぐら道        高橋絹代

落葉はや踏みしだかれて音もなし      石井眞

武士の駆けし尾根継ぐ枯葉道        霧野萬地郎

やぐらまで一所懸命片時雨          管山宏子

しぐるるや心眼で見しやぐら闇        小路寧子


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