名古屋市の孫が通う幼稚園の授業参観に行った。大きな規模の学舎と運動場があり、ここ藤沢とは違う。いくつものクラス別の歌があり、100人ほどの父兄(爺婆が多い)がその舞台へ拍手とカメラ・ムービーの眼を送っている。途中から父兄も舞台に上がる趣向もあり、自分も出て笑いを買った。

翌日は名古屋港の海洋博物館へ一緒に行く。生き物に直接に手を触れられる場が設けられて、子供らが楽しめる。名古屋港には南極観測船「ふじ」が係留されて、博物館になって、船内を巡る事が出来た。今年99歳で亡くなられたタンザニア会の松浦船長がここで仕事をされていたのだ。ただ、船長室は見る事が出来なかった。

園児らとジェスチャーゲーム秋うらら 


  動き得ぬ南極船や敬老日

名古屋にて

伊豆へ久しぶりに車を走らせた。一泊して、西伊豆や修善寺を気儘に歩く。台風の余波で西伊豆、堂ヶ島の船の観光では見たかった洞内巡りは叶わなかった。それでも、松島に並ぶと云われるだけあって、厳しい岩肌と白波のぶつかるスリルのある観光だった。

更に南の波勝岬へは50余年ぶりに訪ねた。往時の面影は全く無く、一時は多くの観光バスが停まった広々とした空っぽの駐車場があるだけで、寂びれた感がする。岬の波打ち際には猿の家族が優しい土地の人から餌を得ながら生きているようだった。

修善寺は初めての観光だ。観光客筋も変わったのだろうか、古き温泉街と言うより、中国人の団体客が清流を見ながら楽しむ足湯や竹林などの仕掛けに力を入れているようだ。

 修善寺境内とそれら町中を見て、北条政子が息子頼家の冥福を祈って建立した指月殿へ足を伸ばした。木造の歴史遺産で釈迦牟尼仏が本尊として端座しておられる。この遺産の保存は大変そうだ。

句集『縞馬』:日本のサファリ<2018年(平成30年)−5>

秋高しボルタリングの力瘤 


  トンボロを忍者歩きの秋日傘 


    秋岬ひとより多い猿家族

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堂ヶ島のトンボロと修善寺にて