句集「縞馬」:日本のサファリ<2010年(平成22年)―8

<ゴルフ俳句−1>

何年やっても上達しないゴルフ。でも、好きでやめられない。近くでゴルフスクールが開設されたので、初めて入学した。週一時間の室内の教室だが、公認プロがフォームの矯正など丁寧な指導をしてくれる。数メートルの網に取り付けられた的へ向かって打つだけだが、三・四人の生徒へいろいろと個別にレッスンしてくれた。七か月続けて今は休校状態だが、ハンド・ファーストなどを直して飛距離は伸びた。基本を怠けた数十年の垢を遅まきながら落しつつ、V字型向上を期しているのだが・・・

 ゴルフ場では様々な季節を味わう事が出来る貴重な時間だ。プレイ毎に句で綴ってみた。

一月<湘南シーサイド>

初ゴルフ先ず会心の第一打

いざゴルフ腰に大きくカイロ貼り

豪雪のニュース知りつつゴルフかな

(四月)<小田急藤沢GC>

グリーンの隅のワンオン花七分

距離感のつかめぬゴルフ花は葉へ

地虫出づ地底を走る新幹線

(五月)

   <湘南シーサイド>
ツーオンの成らぬバンカー花の屑

   <長竹CC>
定まらぬゴルフ飛球や揚雲雀

   <東名CC>
女子プロも同じ池ポチャ目高の目

(六月)

   <野辺山CC>
荒梅雨やバンカー深く砂重し

樹の上へクラブ爺らの梅雨ゴルフ

   <長竹CC>
亀鳴くやOB線にあるボール

(三月)<小田原城CC>

芽柳の微かに揺れる風を読む

卆寿もてエイジシュートや蕗の花

打ちおろすゴルフボールや春一番

二月<東富士CC>

朝は三寒昼は四温のゴルフかな

青踏むやパットの読めぬ富士の風

枯芝に速きころがり運不運

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<小田原城CC>


<東富士CC>