句集「縞馬」:日本のサファリ<平成20年―8>
クリスマスは、横浜港から2.6万トンの豪華客船で一泊クルーズも体験する。世界一周プログラムもあるらしいが、この時期は毎年一泊の航路を採るらしい。フランス料理のフルコースで始まる食事は翌日の昼までに、夜食やおやつも入れて、都合6回も食べることが出来る。劇場でのショウや似非カジノ場もある。ホールではダンス教室の人気が高いようだ。バリアーフリーで車椅子の人も可なり見えた。宿泊は江の島を少し越えた相模湾。晴天の翌日には富士を眺めて、伊豆半島から伊豆の大島を巡って午後二時に帰港した。
贅沢な環境を気軽に楽しめるので、家族連れや孫連れに人気が高いのか、644名定員は満室だった。乗員はアジア系の人が多かった。



遠富士や冬枯れ大室山の背に
救命艇吊るすデッキの日向ぼこ
極月のカジノもどきや日本船
水平線ポインセチアの窓飾り
火の島へ高速艇の息白し
友逝くや師走たそがれ星一つ
冬満月つかまえにゆく観覧車
楊貴妃に湯浴み誘われ風邪の神
ホウボウの鰓青々と歩行中
船長のイヴの夜会へ飾り靴
歳晩の出船入船浦賀沖
すり抜ける風に枯れ木の揺るぎなし