句集「縞馬」:日本のサファリ<平成20年―1>

例年のように2日は親族の来訪が予定されている。
箱根駅伝が通過した午後に到着して、夜までを多いに飲み食いで楽しむ。
今年は我々の夫婦の双方の親席がこの日に集まってもらった。親の世代は何れも母だけ、子供たちはみんな成人して元気の盛りである。結婚してペアーもいるが、次の世代の赤ん坊は未だいない。

メセナ句会の仲間の二人が本を発刊して好評。それぞれのキャラを活かしてすばらしい出来栄えで、そんな方々と付き合えるのも俳縁だと有難き気持ちになる。
発刊に因んでトークショウなどもあって、「世界一の映画館と・・」と「新落語時代」、それぞれの分野のトークを楽しみ、奥深い薀蓄に感心する。

白酒を振舞う下戸の年酒かな

初荷札立つ地野菜の無人棚

ゆっくりと艀出て行く淑気かな

正月や練習船は帆を畳み

七輪の炭火は問わぬCO2

寒月や離れて欲しい影法師

民意とはマスコミですか鷽替る

一世紀生きて身軽な淑気かな

炉話の一瞬途絶え灰神楽

春近し美酒美食してローマ人

湘南は雪ですシカゴの靴おろす

春立つ日キリンの首はさらに伸び

寒の水飲めば六腑の始動かな

赤い灯の廻る交番ぼたん雪

撃つことは護ることかや鯨の海

一礼を富士に拝して初ゴルフ

ぱいちゅう

いさ


<都庁の展望階からの寒夕焼け>

<名作メロンパン>

<箱根湯本・早雲寺にある北条五代の墓>

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