句集「縞馬」:日本のサファリ<平成19年(2007年)―1>

大晦日の夜更かし、元旦の朝寝坊、二日の親族パーティー、二日と三日の駅伝
援と正月の過ごし方が固定化してきた。・・・悪くはない。

今年は記録的な暖冬で地球の温暖化がマスコミでも可なり取り上げられている。実際に風花が一度あったきりで、積もる雪は湘南地方には無かった。

<鵠沼海岸からの正月の富士と振り返っての江ノ島>

デジカメを新たに購入した。望遠12倍の魅力でいろいろと試す。近所の引地川の翡翠も、秩父の宮ラグビー場でも、使える。交換レンズでサファリしながら動物を撮っていた頃とは、機能も重さも随分と進化した。

破魔矢背にバイクの列の騒ぐ音

去年今年われ団塊の先を行く

屠蘇を辞す車帰りの公務員

注連飾るダンプの荷台上げたまま

松過ぎて二十五坪の売り地旗

銃口の先に囮と鴨の陣

重ね着の散歩の犬の長い舌

直截に校名太し受験絵馬

暖冬や寒暖計が舌を出す

歓声が悲鳴へラグビーロスタイム

豆撒きや郷土力士の小さき声


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