日帰り:伊豆の大島(東海汽船):2023年6月29日
江ノ島・湘南港から伊豆の大島へ直行船を利用しての日帰り旅行。東海汽船が年に1〜2回催行していたこの航路はコロナ禍で暫く途絶えていたが、たまたま、再開を藤沢市の広報で知り、申し込み、チケットを買う事が出来た。
湘南の海岸からは真正面に見えるが、普通は竹芝桟橋から、或いは、熱海からの航路となるので、伊豆の大島には、これまで訪ねることも無かった。
7時半に湘南港を出港して、時速約80kmの高速ジェット船でたったの60分で大島・岡田港に到着、そこから2台のバスの乗って、島観光へ出る趣向だ。コロナに関わる全国旅行支援適用で大人13,000円が10,400円となり、加えて、東京都の地域ペイが2000円(島内の土産代)と割安。
島内観光は、火山博物館→地層切断面→三原山山頂→あじさい園の順で巡る。
岡田港にて高速ジェット船「セブンアイランド愛」から下船
大型バスで島の細道を巡りつつ、時にはガイドも兼ねる運転は素晴らしい。車は品川番号で改めて、都下であることを認識する。この島には駐車禁止は無いと云う。程よい交通量でマナー宜しき運転なのだろう。
火山博物館は伊豆大島火山はもちろん、日本や世界の火山を紹介がよく整理されて展示されていた。
地層切断面は見事な景観だ。約2万年間に繰り返し起こった大噴火、約100回分の噴出物が巨大な縞模様を造っている。この地層は1953年、道路建設工事のため山を削った時に発見されたもの。もともと起伏ある地形に沿って噴出物が降り積もったため、大きく波打つ地層が出来て、島の噴火の歴史を見る事が出来る。
この切断面の道路の反対側には「砂の浜」を眺められる。この浜は噴出物の降り積もった黒い浜で、海亀の産卵地にもなっているらしい。
地層切断面にて
三原山山頂は霧の中に潜り込む形で、山頂からは何も見えない。頂上の見晴らし案内板に伊豆七島の展望図もあるが、晴れたら見えるのだろうと想像するだけ。
何も見えない霧の三原山山頂にて
アジサイ園は見ものだった。丁寧に育てた多くの種類のアジサイが広大な敷地に咲き誇っていた。元気な園内の案内おじさんが印象的。
あじさい園には多種多様のアジサイが咲き誇っていた。
日帰りだったが、霧で何も見えなかった三原山山頂以外はそれなりに楽しめた旅だった。
白南風や地層波打つ火山島 海亀のめざす火山の島の浜
海霧深し伊豆七島は近くらし 稀種なりと園主自慢の白紫陽花