黒檀(マコンデ族の彫刻)

マコンデはバンツー系の部族の名前。もとはタンザニア南部からモザンビク北部に住んでいた。顔にまで入墨して、なかなかお洒落である。この地域は、黒檀の木もあって、かっては、算盤の枠に使うために、日本へ輸出されていたらしい。この硬い黒檀を使ったマコンデ族の木彫りが実に魅力的である。それを紹介したイギリスの本によれば、かのピカソも些かの影響を受けたとある。最初はシャーマン信仰の対象だったが、そのユニークな形と近代ヨーロッパのモダンアートや絵画が相マッチしたと言われている。

@人や動物をそれぞれ具象的に彫った置物風なもの、お面もある
:都市に進出したマコンデ族の観光客などへの土産として彫り始めた比較的新しいものもあるが、この形が最初なのだろう。

A人が絡むようにゴテゴテと彫られたウジャマー(集合)タイプ
:これが家族や部族の親密な様子を表しているようで、マコンデ彫刻の源流に繋がるようだ。

B以上のものを抽象化して彫ったもの
:これが、欧米社会に受け入れられた。確かにピカソの絵を彷彿とさせる作品も多い。

ダルエスサラームでは、今は一箇所に集まっているが、1970年代は、バガモヨへの道の路傍に葭簀小屋が所々に建っていて、その場で売っていた。マンゴの樹の陰で地べたに座って彫っているところもあった。
                      


                      
                      (写真のcmは高さを表示している)

31cm      獣

30cm    少女

69cm

Mwan Zema 作 一緒に


ウジャマタイプ・55cm

水煙草を吸う男・10cm

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