<アジア・オセアニア>

インド・アーグラー城からタジマハールを望む

牛冷やす河に白亜の廟聳ゆ


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1990年代、アジア、オセアニア、中国へ行く機会が増えた。目的は日本で開発した無線通信方式のPHSの海外への普及を押し広める事で、通信事業者やメーカーの業界が作った、PHS−MOUグループが主体となって、各地でセミナーや展示会を行った。
同じアジアとは言え、文化や歴史でさまざまな交流が行われた地域ではあったが、経済的な発展には大きな格差があった。日本や香港、シンガポールは既に発展国として、マレーシアやタイは猛烈な勢いで経済発展を推し進めていた。一方、ベトナム、ラオス、カンボジアは戦争と地域紛争が原因ですっかり疲弊して、未だ離陸が遅れている国、ミャンマーのような国際的に孤立させられている国など、さまざまである。
インドは日本と3時間半、ネパールは3時間15分と時差だけでも、ユニークな国であるが、奥深さはそんなものではない。