1972年に最初にタンザニアへ赴任した時には、アムステルダム、ヒースロー経由で3回の乗換え時のほんの少しの訪問だった。
タンザニア滞在中に一度だけ、ヨーロッパへ家族旅行をした。これは、副作用の強かったマラリアの予防薬を服用しない期間が必要だったためで、その非汚染地域であるヨーロッパへ3週間ほど避難した。この時は、スイス、スペイン、ポルトガルなどを楽しんだ。
タンザニアからの帰任の際も、ヨーロッパ経由で旅行させてもらった。イタリア、フランス、ドイツなど日本からのツアーとは違った手作りの旅行であった。
1980年代の後半は頻繁に出張があり、北欧、英国を始め当時の西側の国は殆ど訪問した。仕事に追われての訪問であったが、現地の人達からその国の歴史や見所の情報を得て、週末などは出来るだけそんな所を訪ねた。
歴史の表舞台に常に居たヨーロッパには、どこでも歴史の重みを感じた。「観光するのなら欧州が一番」とはアメリカ人の友人の話だが、全く同感である。
その後、家族旅行で、オーストリアへ、フランスはパリへ、チェコへと場所を絞って観光した。