句集「縞馬」:日本のサファリ<平成14年(2002年)−2/4

青い荷のコンテナ船や涅槃西風

尾根越えの風膨らむや竹の秋

もう一つ草鞋を腰に神輿揉む

プール開く南青山小学校

葦原の青へ分け入る風の道

むすび食う青嶺に雲の流れ来し

椎の花余りあふれて富士みえず

飛び魚の背色地球と同じ青

雲走る山河は梅雨に洗われて

青筋を浮かせ亀の子這い上がる

筒鳥や家康遺愛の置時計

湘南へポルシェ・フェラーリ・サングラス

5月過ぎると、富士登山が現実味を帯びてくる。登山靴を買って鎌倉の山や近くの大山などを歩いて鍛えつつ、自信めいたものも付いてきた。俳句に入れ込んでからは、今まで余り感心のなかった、三社祭などへも句友と誘い合って行ったりし始める。

6月には、ワールドカップが行われ、たまたま手にできたチケットで、日本が初勝利したロシア戦を観戦できた。その応援たるやスタジアムは揺れんばかりに耳をつんざき、試合を終わってからも、知らないもの同士でのエールの交歓もあり、通常ではありえない興奮であった。これは実に楽しんだ!

浅草三社祭

大山で出会った野性の鹿

ワールドカップ/ロシア戦に勝利して感激!


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