梅雨空や鼻をつまらす象の鬱

黄昏の神田の路地の祭あと

未来めく都市に裸の工作船

飛び魚のまだ宙に居る雨の中

羅漢らの声ひそひそと朝ぐもり

この山もあの山も雨山法師

水面へ目高の目指す水平線

句集「縞馬」:日本のサファリ<平成15年(2003年)−2/4>

伊豆の河津のUさんの別荘へ行く。途中をカーナビを見ながら地道を選んでゆっくりと見物しながらの行程、初めて見た中伊豆での山葵田の緑が鮮やかだった。この別荘には温泉が自宅用に引けて、露天と室内の風呂を堪能した。地魚を使った鮨も良いかった。

北朝鮮との関係が良くない。あの拉致事件に拘わり、撃沈された工作船が海洋博物館に展示された。巡洋艦とやりあった弾痕がなまなましかった。こんな船で拉致されたのだろうか?時計が6−70年ほど後戻りした。

深大寺・神代公園で句会に参加した。見事な薔薇が公園に溢れていた。

百万が咲き十万の薔薇を剪る


山葵田の流れの中に日を過ごす

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