タンザニアの民芸品

現地に5年間も生活すると、その土地独自の絵や彫刻などの民芸品への興味も湧いてくる。

勿論、音楽や踊りなどもあるのだが、記録に残す準備はしていなかったのは残念であった。

日本側の出資が100%ではあったが、現地法人であったので、給料は現地通貨建て、すなわち、タンザニア・シリングであった。外貨不足の貧しい国の通貨であり、これを、ドルや円などの外貨への切り替えは極めて制限される。

現地通貨の報酬はタンザニア国内での生活するには、充分であったが、残しても、それを任期明け後に、日本へは、ごく僅かしか持ち帰ることが出来なかった。(詳細は忘れたが、その金額制限は5年間で20万円位だったかもしれない)だから、制限のない、物に代えて持ち帰った。

タンザナイトという宝石を、ティファニーがタンザニアで発見して、なかなか、魅力的であったが、これは貴重な外貨収入源として、政府の厳しい制限があった。他に、ルビーやサファイアも採れていたらしい。安いガーネットが街のインド人の宝石店には売られていた。

象牙はワシントン条約の締結の前であったので、国として管理しながら、輸出していた。政府の管理する倉庫からしか購入できない。帰国するときにはその制限内で僅かに買うことができた。倉庫の記録を見せてもらったが、象牙輸出先の大半が日本と香港であった。

何よりも、楽しい買物は民芸品である。アフリカらしい明るい色彩のサイザル麻の飾り物や絵など、、そして、独自の芸術的な木彫りやアラブの文化を受け継いだ作品などで、それぞれに、思い出が深く宿っているものばかりである。

サイザル麻の飾り

バティック

版画:母と子(mama na mtoto)

ペンダント

椰子の繊維布への版画


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